使用人には自己重要感と金を与える

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主人や執事は不満顔でも、女中や飯炊きは大いに喜びました。自己重要感が高まったのです。いままで奴隷同然に働かされていたのが、燃料の管理を任されたのです。金次郎は、女中や飯炊きたちに燃料の調達を任せ、「もしこの金が余ったら、それについては、あなたに褒美を上げよう」と約束しました。

また、手取り足取り「倹約」のコツを教えます。「薪を炊く前には、まず鍋底の炭を削り取ること。その炭は私が買い上げよう」「火はこまめに消すこと。薪を三本使って、三角形に取り囲んで燃すと、熱効率がよくなるぞ」・・等など。

「そんな細かいこと!」と、みんなは驚きました。しかし、金次郎には「積小為大」の心がけがしみついています。小さなことをコツコツと積み重ねていくことの重要性を、幼少のころから、嫌というほど知らされているのです。金次郎の熱心な説得で、みんなやる気になりました。自分の才能を働かすことができるのです。飯炊きが、「薪がこんなに残りました」といえば、金次郎は「お前さん、どこへ行っても薪奉行になれる」などとほめて、薪を買い上げてやったのです。

現金をもらうことの少ない飯炊きは、天にも昇るように喜びを感じました。それから、飯炊きは鍋ずみをこそげ取るだけでなく、独自にいろいろな工夫をするようになります。「灯明にムダがある。神棚を一晩中つける必要はない」と、金次郎が女中に言えば、「いえ、執事さんに怒られますから」。それでも金次郎は火を消させました。そして、節約した分の油を買い上げてやります。 

こうなると、まず、使用人のほうから、「金なんか、汚いものだ」という感覚がなくなり、「金は非常に素晴らしい」と気づきはじめました。「労力を提供して、三度三度食事ができればいい」と思っていた家来たちは、「労力を提供すれば、金が入る」となり、家の中は一気に活気づきました。家の中には、一種の旋風が吹いたのです。

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