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第二章!無能唱元の成功術(対人技術)入門
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ピグマリオンの祈り
第一章で、「自分の自己重要感を高めるには、=自分は優れた人間である=という自己暗示をかけること」とお話しましたが、この場合は、「注目、称賛に値する人間である」ことを、相手に言葉もしくは態度で示すのです。
「あなただから、お願いするのです」「あなたに任せておけば、間違いないでしょう」「次は、もっと素晴らしいことをしてくれるに違いありません」などなど、常に相手に注目、称賛、微笑を与えていれば、相手の自己重要感は満たされます。
それだけでなく、本当に注目、称賛、微笑に値する人間になり、あなたの力になるはずです。
ある中学で、ランダムに10人の生徒を選び出し、教師がその10人だけに、「きみなら、もっと成績が上がるはずだ」と激励することにしました。すると、その10人全員の成績が、かなりアップしたのです。これを「ピグマリオンの効果」といいます。ピグマリオンとは、ギリシャ神話に出てくるキプロスの王様のこと。彼は、自分でつくった女の彫像に恋をしてしまったのです。
そこで、どうしても彼女と愛し合いたいと、愛の神・アフロディアに祈りました。その祈りが通じ、女神は彫像に生命を与えて、人間の娘にしてくれたという話です。なお、ジョージ・B・ショーが、この神話を下敷きに、下町娘が貴婦人に変身する「ピグマリオン」という小説を書き、ミュージカル「マイ・フェア・レディ」が生まれたのですが、これは余談。
何も難しいことではありません。恋の相手を口説くとき、あなたもできる限りのこの注目、称賛、微笑を相手に与えていたはずです。
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